フォントサイズのプリセットを作成する

この記事でわかること

Gutenbergで記事、固定ページを作成する際に使用する、「タイポグラフィ」 > 「サイズ(フォントサイズ)」のリスト表示の中身を変更する方法をまとめています。

文字サイズの選択肢を増やしたり、よく使用する文字サイズに限定したり、表示ラベルを自分の好みに変更する方法がわかります。

結論

現在使用中のテーマフォルダのルートにある【theme.json】を編集する。
[settings] > [typography]の下位にコードを追記/変更することで実現できます。

コード例:theme.json

{
	"settings": {
		"typography": {
			"fluid": true,
			"fontSizes": [
				{
					"fluid": {
						"max": "14px",
						"min": "12px"
					},
					"name": "14px",
					"size": "14px",
					"slug": "small"
				},
				{
					"fluid": {
						"max": "16px",
						"min": "14px"
					},
					"name": "16px",
					"size": "16px",
					"slug": "medium"
				},
				{
					"fluid": {
						"max": "24px",
						"min": "20px"
					},
					"name": "24px",
					"size": "24px",
					"slug": "large"
				},
				{
					"fluid": {
						"max": "40px",
						"min": "28px"
					},
					"name": "40px",
					"size": "40px",
					"slug": "x-large"
				},
				{
					"fluid": {
						"max": "64px",
						"min": "48px"
					},
					"name": "64px",
					"size": "64px",
					"slug": "xx-large"
				},
				{
					"fluid": {
						"max": "96px",
						"min": "72px"
					},
					"name": "96px",
					"size": "96px",
					"slug": "xxx-large"
				}
			],

手順

1. theme.jsonをダウンロード

FTPソフトなどを使い、サーバー内の「wp-content」>「themes」>「使用中のテーマフォルダ」の中にあるファイル【theme.json】をダウンロードします。

2. theme.jsonをテキストエディタで編集

ダウンロードした【theme.json】をテキストエディタを使い編集します。
WordPress内蔵のエディタやメモ帳などでも編集は可能ですが、コードを補完してくれるVisual Studio Code(以下 vsCode)で編集されることをお勧めします。

はじめに編集前の状態に戻せるように、コピー(バックアップ)を作成してから操作を開始するようにしてください。

3. theme.jsonをアップロード

FTPソフトなどを使い、サーバー内の「wp-content」>「themes」の下位にある、使用中のテーマフォルダの中にある【theme.json】を上書き(アップロード)します。

コード解説

コード抜粋

{
	"settings": {
		"typography": {
			"fluid": true,
			"fontSizes": [
				{
					"fluid": {
						"max": "14px",
						"min": "12px"
					},
					"name": "14px",
					"size": "14px",
					"slug": "small"
				}
			],

[settings] > [typography]の下位に「fontSizes」を作成し、追記もしくは編集していく。
文字の大きさを画面サイズに合わせて変化させたい場合は「fluid」を追加する。

  • 4行目 typography > fluid
    • 文字サイズを表示画面(解像度)に応じて変更できる「自動算出処理」を有効(true)または、無効(false)に設定できます。
  • 8行目 typography > fontSizes > fluid > max
    • 自動算出処理時の最大の文字の大きさを設定します。
  • 9行目 typography > fontSizes > fluid > min
    • 自動算出処理時の最小の文字の大きさを設定します。
  • 11行目 typography > fontSizes > name
    • Gutenbergのサイズの一覧に表示したい名称を指定します。
  • 12行目 typography > fontSizes > size
    • 自動算出処理しない場合の文字の大きさを設定します。
  • 13行目 typography > fontSizes > slug
    • グローバル変数の名前を設定します。
      • 例:var(–wp–preset–font-size–slug)

編集時の注意点

括弧の種類を間違える、ダブルクォーテーション「”」、カンマ「,」を付け忘れる、過剰に付いているだけで動作しなくなります。

アップロードする前によくコードを確認してください。

vsCodeで編集している場合、コードに誤りがある場合にエラーが表示されるようになっていますので、すぐに気づくことができます。

安全に【theme.json】を編集するために、使用するテキストエディタはvsCodeを推奨します。